家無き親 Cafe 2008年04月03日 祐次は、毛布を取り替えるために魔の山に向かった。 昨夕、電気毛布が、直接親に当たっていたが、 毛布が下で、電気毛布が上であるべきだ。 汚れの理由で毛布を洗濯する予定とした。 毛布の控えは洗濯紐に掛かったままだったので、透明のゴミ袋に入れていった。 イチゴを2個切り分け、イチゴジャムを添えた。 シシャモの唐揚げを1尾、切り身を刻み 油分も除去された。 ペーパーにおき直し、さらに吸い取った。 後から考えると、魚自体の脂身が流れ出たのかも知れず、あながち、てんぷら油が多く吸収されていたとは言えないかも知れない。 コロッケも少し切り取って添えた。 スーパーの惣菜部に勤務しているわけではなく、 祐次はただスーパーに買いに行く人だった。 施設の待遇が施設の雰囲気に反映される。 特養では暴力が横行していた。 クライアントが不満を持っているのだ。 待遇とは根本において施設のトップをはじめとして、ケアまね、ケアスタッフの人間誠意:人間性にほかならない。 いくら環境が良くても、それを生かそうともしない。 自然環境は良くても、地の利があっても、 所詮 人間の不備には勝てないのだった。 それを思い出しながら、祐次は吉野家で牛丼を食いながら、 お粥と普通の御飯を考えていた。 入所時一度むせってしまったことを理由に、 お粥にされてしまった。 おかゆが消化吸収に優れるかどうか、 それは疑問だ。なぜ日本人は毎日、おかゆを食べずに、普通の御飯を食べているのか。 高齢者でも同じなんではないか。 理不尽で、暴力的な施設だった。 最後の砦 特用とは皆ああなってしまうのだろうか。 祐次は、厚生労働省に所属する国民だ。 国民はすべて、いずれかの省庁に所属することが、この国の直接民主主義であった。 アンケートの結果が郵送されてきた。 良いが多く、普通が少なく、 悪いは皆無だった。 あの特養でやったら、悪いが突出しただろう。だから、 アンケートをやるはずが無い。 今回、祐次は、アンケートに協力しなかった。 PR