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a thread of a spider

亡者 亡者 地獄に落ちた亡者の集団がある。

 芥川の広範な読書は、中国やインドの古典、日本の今昔物語などから、話のアイディアを摂取していたと言うが、



 蜘蛛の糸 のお話は、


 一本の蜘蛛の糸が降りてくると、皆があとから昇ってくる、救われたいのである。



 亡者ドモが我の邪魔をする。

 我は我一人救われたいのではないが、皆がいっせいに取り付いては切れてしまう断りではないか、


 頭を使えよー


 あわてるなー


 という思いであったろう。


 それにしても、足を引っ張るとはこのことである。
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