a thread of a spider Cafe 2010年09月19日 亡者 亡者 地獄に落ちた亡者の集団がある。 芥川の広範な読書は、中国やインドの古典、日本の今昔物語などから、話のアイディアを摂取していたと言うが、 蜘蛛の糸 のお話は、 一本の蜘蛛の糸が降りてくると、皆があとから昇ってくる、救われたいのである。 亡者ドモが我の邪魔をする。 我は我一人救われたいのではないが、皆がいっせいに取り付いては切れてしまう断りではないか、 頭を使えよー あわてるなー という思いであったろう。 それにしても、足を引っ張るとはこのことである。 PR