不味さとの闘い Cafe 2008年03月17日 たった一個の梅干を差し出すために、 祐次はたそがれの国道を魔の山に向かった。向かうは西の極楽浄土だったのかもしれない。 東に向かうよりも、夕日の法に行くことは明るい気分が射しているのか。 配膳の10分前に着くと、親は、テーブルに向かい、相変わらず、 目頭を擦っていた。 涙、流れない悲しみが、いつも 親を支配しているのに違いない。 目頭は切れ、目の下は黒ずんでいるが、 不思議とそれ以上に悪化しては行かない。 不味い と言っては、膳を押しやり、 エプロンも卓上からはずしてしまっているが、 しばらくすると引き戻して、また少し食べ、 押し返しては、引き戻し繰り返しの パターンになるらしい。 まずい配給食の食い方があるのだ。 この国の老兵は不味さに耐えていた。 PR
新天地に向けて。 Cafe 2008年03月17日 陽あたり良好」という あだち充 作品があった。 ともかく、日当たりは重要である。 間取りの問題になる。 もっとも、時間をすごすところ、それも日中に 居る場所が、日当たりが大切だ。 暖かい南側に、ダイニングキッチンがあると 良い。 地下都市の問題は、光が差し込まない。 電気照明になる。 電気が光になるのだが、 紫外線も出せるし、 人工太陽は出来るのだろう。 もう一つは、 太陽光線を地下に導入する。 その、太陽光線の搬入の科学は、 まだできていない。 鏡の反射によるリレー それは一つのヒントになる。 祐次は、特養からの調査書類を直接、 ホームに届けに行き、 その足で、老人健康施設「遊遊」のトイレ事情を聴きに行った。 部屋にトイレがある。外はないに等しい。 シャワーは無い。 ユニット式入室部分もある施設だ。其処の個室もトイレが付いている。 トイレにこだわるのは、 なぜだったかうっかり忘れたが、 共用だと、掃除してから腰掛けることになり、間に合わない。 専用だと、トイレも上手な親は、 少しも汚さない。
新天地に向けて。 Cafe 2008年03月17日 陽あたり良好」という あだち充 作品があった。 ともかく、日当たりは重要である。 間取りの問題になる。 もっとも、時間をすごすところ、それも日中に 居る場所が、日当たりが大切だ。 暖かい南側に、ダイニングキッチンがあると 良い。 地下都市の問題は、光が差し込まない。 電気照明になる。 電気が光になるのだが、 紫外線も出せるし、 人工太陽は出来るのだろう。 もう一つは、 太陽光線を地下に導入する。 その、太陽光線の搬入の科学は、 まだできていない。 鏡の反射によるリレー それは一つのヒントになる。 祐次は、特養からの調査書類を直接、 ホームに届けに行き、 その足で、老人健康施設「遊遊」のトイレ事情を聴きに行った。 部屋にトイレがある。外はないに等しい。 シャワーは無い。 ユニット式入室部分もある施設だ。其処の個室もトイレが付いている。 トイレにこだわるのは、 なぜだったかうっかり忘れたが、 共用だと、掃除してから腰掛けることになり、間に合わない。 専用だと、トイレも上手な親は、 少しも汚さない。
仲間 自主トレ 甘味 Cafe 2008年03月16日 家を出てから、2年が過ぎるのは5月だ。 仲間 と口にするのは、 施設の人々だ。 同じテーブルのクライアントに念入りの挨拶をする。 一日何度と無く、挨拶を繰り返すのだろう。 忘れてもしまうのだ。 カルピスは、施設でも出したが、すっぱいので飲まないと言い、 祐次が出してもだめだった。お汁粉は、たっぷりの粉を溶かし、 甘すぎて気持ちが悪い。 湯を足した。 帰りの運転で、祐次は眠くなる。 何か異常だ。 風邪でなければよいが。 日向ぼっこに、ガラスの内側に車椅子を 押して行ったり、短い間、玄関を出て、外の空気を吸った。 上り坂は、16度Cだった。 また、施設内を散歩し、 親はくしゃみをした。 それはたぶん、埃と、口内の残滓と 汗をかいた温度調整と、いりまじった反応である。 車椅子を左手の手すりで引き、 一緒に乗るように声を上げた。 事実は、祐次が押している。 車椅子を自力で回すと、 腹が苦しかった。 心臓の負担が大きいので、すぐに休止し、 そこで、訴えにより、軍手を取ってやめた。
仲間 自主トレ 甘味 Cafe 2008年03月16日 家を出てから、2年が過ぎるのは5月だ。 仲間 と口にするのは、 施設の人々だ。 同じテーブルのクライアントに念入りの挨拶をする。 一日何度と無く、挨拶を繰り返すのだろう。 忘れてもしまうのだ。 カルピスは、施設でも出したが、すっぱいので飲まないと言い、 祐次が出してもだめだった。お汁粉は、たっぷりの粉を溶かし、 甘すぎて気持ちが悪い。 湯を足した。 帰りの運転で、祐次は眠くなる。 何か異常だ。 風邪でなければよいが。 日向ぼっこに、ガラスの内側に車椅子を 押して行ったり、短い間、玄関を出て、外の空気を吸った。 上り坂は、16度Cだった。 また、施設内を散歩し、 親はくしゃみをした。 それはたぶん、埃と、口内の残滓と 汗をかいた温度調整と、いりまじった反応である。 車椅子を左手の手すりで引き、 一緒に乗るように声を上げた。 事実は、祐次が押している。 車椅子を自力で回すと、 腹が苦しかった。 心臓の負担が大きいので、すぐに休止し、 そこで、訴えにより、軍手を取ってやめた。